今回は「体を温める」とすべての痛みが消える―腰痛、ひざ痛、股関節痛、間欠性跛行が治った! (ビタミン文庫) こちらの書評を書いていきたいと思います。
通常は腰痛の改善策として、整体に行って歪みを治してもらう、マッサージにいく、サポーターを巻くなど色々と対処法はありますが、この本ではカイロを痛みのある患部に張り付けて痛みを取るというノウハウが書かれています。
カイロとは、あの冬場にシャカシャカして温める使い捨てカイロですね。
1痛みは湿布ではなくカイロで治す
ここではなぜ整形外科の医者である著者が、自分の患者さんに湿布を処方するのではなく、カイロを貼ってもらい痛みを取ってもらうのかが書いてあります。
捻挫などの時に起こる、腫れや炎症は悪いものという観念がありますが、腫れや炎症はその傷ついた患部の治癒を早めるために血行を促す結果として起こったものです。
湿布の成分であるプロスタグランジンという成分は、逆に血行を悪く制限してしまい、結果として怪我の治癒を遅らせてしまうそうです。
そこで、使い捨てカイロで血行を促してあげる事によって、怪我の治癒が早まります。
2「痛みの本当の原因」を求めて
著者がある時、患者さんを診察している時に気が付いた事があります。レントゲンで骨の形に異常があり明らかに痛みがあろう患者さんに話を聞くと、「痛くはない」と言われ驚きました。
また、逆にレントゲンで骨の形の異常が無い患者さんが痛みを訴える事もあり、疑問に思っていました。
癌治療でも有名な安保徹先生の「痛みは治癒反応である」という教えを受け、自身の疑問である痛みの原因の解決にもなりました。
3痛みが二度とでない体を作る生活習慣
ここでは怪我の治癒に必要な「ホルモン」や「エネルギー」を作ってくれるミトコンドリアの大切さを説いて、更にそのミトコンドリアを活性化するために必要なノウハウを一番大切な体を温め、血行を促進して6個解説してくれています。
4ひざ、腰、股関節の痛みが消えた。6人の体験談。体験談
体を温め、ミトコンドリアを活性化させる事によって、レントゲンで骨の異常が見られた患者さんの骨が正常に戻り、「本来あるべき姿に戻る」といった例をいくつか紹介してあります。
変形性股関節症、分離すべり症、脊柱管狭窄症、喘息、先天性股関節脱臼、椎間板ヘルニア、じんましん、肩こり、ギックリ腰など複数の症状をお持ちの方にも有効なノウハウです。
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